施工手順
→ 施工要領Ver2.0で施工ください。
→ 施工要領Ver2.1で施工ください。
STEP1
接合準備管保温材の切除
管に傷がつかないよう注意し、保温材を円筒状に切除してください。
管の確認
1. 継手挿入部に傷・曲がり・扁平・熱劣化がある場合は切除してください。
2. 内外面に異物が付着している場合は、除去してください。
■ 管の曲がり、扁平の限度は継手に無理なく奥まで差し込みが出来る範囲です。
■ 酸化被膜の付いた管を接続する際は、#1000以上の耐水ペーパーで 管表面を円周方向に磨いて酸化被膜を除去してください。
管の面取り
1. 外面取り:肉厚の半分程度を目安に行ってください。
2. 内面取り:カエリが無くなるまで行ってください。
■ 外面取りが無い場合はパッキンを損傷し、リークします。
■ 冷媒流量確保のため内面取りも実施ください。12.7はインコア内蔵のため、面取り不足の場合、差し込み不良インコア損傷の原因となります。
■ 面取り時は配管内部に異物が入らないよう、管端を下に向けて面取りを行ってください。
電動工具で銅管の面取りを効率化しましょう
参考動画クリック管及び継手へのマーキング
個装箱の型紙、または樹脂製マーキングゲージで銅管の所定位置にT字型又はL字型の差込標線を枠内一杯に塗り潰して記入ください。
1)継手本体の角に停止線(-)を1ヵ所記入してください。
2)停止線(-)の反時計回り方向(緩める方向)の一角離れた位置の角からナット側に、回転標線(-)を記入してください。(2箇所)
■ マーキング前に、ナットの緩みが無い事を確認してください。
STEP2
管と継手取付配管への差し込み
差込標線がナット端面に到達するまで真っ直ぐ差し込んでください。
ナットの締め込み
差込標線がナット端面に到達するまで真っ直ぐ差し込んでください。
回転標線と停止線が一直線になるまで締込んでください。(矢印方向に一回転と一角分締め込みます。)
■ 継手破損や応力腐食割れの原因となるので過度な締込みはしないでください。
■ 継手本体を締め込まないでください。
■ 締込み不足は、ナットの緩みや、緩みに起因する継手性能の低下を招くため禁止です。
■ 締め過ぎた場合、緩めずに新しい継手に取り換え再施工してください。
モンキーレンチで継手本体を固定し、ナットを矢印の方向に緑色のインジケーターが見えなくなるまで締め込んでください。
■ 緑色のインジケータが見えなくなれば締込みを終了してください。
過度な締込みはしないでください。
■ 締込み不足はナットの緩みやナットの緩みに起因する継手性能の低下を招くため禁止です。
■ ナットを緩める方向に回転させないでください。
CHECK
完了確認状態確認
1)回転標線と停止線が一直線になっている事を確認してください。
1)緑色のインジケーターが見えないことを確認してください。
2)ナット端面に側面の標線型紙/マーキングゲージを当て、差込標線の左端までの距離が旗印以内であることを確認してください。
気密試験
使用される機器メーカーの施工・管理マニュアルに基づき実施してください。
保温処理
ソケット、径違いソケットは同梱の20mm保温材を使用してください。
詳しい保温処理方法は、こちらを参照ください。
▶ ソケット・径違いソケット 保温処理
液管で銅管が10mm保温の場合でも継手部は20mm保温材をご使用ください。
エルボの保温は、市販されている各種保温材を利用して処理してください。
なお、参考として、ソケット用保温材を2枚利用した保温処理法はこちらを参照ください。
▶ エルボ保温処理(参考)
注 意
- 本体からナットを外したまま放置しないこと。異物の付着防止、Claw Biting部の保護のため
- 継手を接合した後に過度のねじりを加えないでください。
- 近傍で溶接する場合は200mm以上の距離を取り濡れ雑巾などで継手部への熱伝導を防止ください。
- ベンダーによる曲げ傷が付いている部分には接合できません。漏れが発生する恐れのため
- 呼びサイズ31と38のソケットは、ナットを締め込みすると緩み止めリングがナットをロックするため、ナットを外すことは出来ません。ご注意ください。